洗面台を脱衣室から分離させ、会話がはずむサニタリールームをつくる

長崎のリノベーション事例

今回は賃貸ではありませんが、橘湾を望むオーシャンビューの分譲マンションをリノベーションさせていただきました!  元はこれといった特徴のない、ごく一般的な内装でしたが、新婚のオーナー夫妻のこだわりが詰まった特徴的なリノベーション空間に生まれ変わりました。

リビングルームはコンクリートむき出しの抜き天井。見た目の変化だけではなく、実際に天井が高くなったぶん、解放感があります。壁の一部もあえて壁紙を貼らずにコンクリートのまま残しています。アラビアンチックで妖艶なペンダントライトは、モロッコランプ。いまトルコやモロッコの雑貨にハマっているというオーナーのセレクトです。リノベーション・デザインのポイントの一つは、「複雑なものを引いてシンプルに戻し、そこにスパイスをいかにうまく足すか」だと個人的に思っているのですが、これは素敵なスパイスになっていますね。

その隣にあるベッドルームは、海側の角に位置しているため、海がもっともよく見える特等席。リビングルームとの仕切りにあえてガラス面の大きい引き戸を使って、リビングから「見える」ようになっているのは、眺望や採光のためだけでなく、将来、子供ができることを考えて部屋全体が見渡せるようにとデザインされています。

玄関側にあるもう一つのベッドルームに隣接するサニタリールームは、本物件の最大の特徴と言えます。元々は脱衣室にあった洗面台を独立したこのスペースに移設しました。洗面台だけの空間としてはかなり贅沢な広さになっています。水回りの移設にはそれなりにコストがかかるので、普通なら元の場所に洗面台をリニューアルするのが定番なのですが、そうしなかった理由をオーナーに伺ってみました。

「ウチはリビングやキッチンのほかにも、洗面スペースでの会話も多いんです。だから、洗面台を閉鎖的な脱衣室から分離することで、よりオープンなスペースをつくりたいと思ったんです」。なるほど、確かにこれなら会話もさらに弾みそうです! 家族のコミュニケーションを重視したつくりになっているんですね。

リノベーションとは、個々の生活スタイル(良い意味で妄想を含む)をリアルに実践できることを目的とした手段であり、マス(お決まり)でつくられた住まいでは決して実現できないものを可能にします。今回のリノベーションでは、オーナーの目的がたくさん詰まったカスタマイズが実現しました。

賃貸でも、違いをつくって、借りる人により長く住んでいただけるような住まいの提案をしています。空室でお悩みのオーナー様、お気軽にご相談ください。

リビングルーム

before
before
before
after
after
after

ベッドルーム

before
before
after
after

キッチン

before
before
after
after

玄関

before
after

リフォーム後写真一覧

ベッドルームA
ベッドルームA
ベッドルームB
ベッドルームBとリビングルーム
キッチン
リビングルームのスポットライト
リビングルーム
玄関のペンダントライト
照明スイッチ
キッチン
洗面台のブラケットライト
コンセント
リビングルームのペンダントライト
ハンモック・チェア用のフック
サニタリールーム
ウォークインクローゼットA
ハンガーパイプ
洗面台
ウォークインクローゼットB
玄関のシューズボックス
リビングルーム眺望

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

3LDK→2LDK

施工場所

長崎市田中町

築年数

築24年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

内装改装工事

工期

66日間

備考