ルーフバルコニーにウッドデッキを敷いて、リラックス・テラスに!

長崎リノベーション

 希少なルーフバルコニー付きの賃貸物件をリノベーションしました。ルーフバルコニー付きという、それだけでも十分価値のあるお部屋ですが、このバルコニーをリノベーションによってさらに磨きをかけて魅力を最大限に引き出す、というのが今回のテーマです。

 出来上がったプランは、ウッドデッキを用いた屋外テラスをつくる、というもの。昼間だけでなく、夜もテラスを楽しめるように、テラスの天井に電球を取り付け、アジアンテイストな雰囲気になりました。ウッドデッキは天然木より雨に強く長持ちする人工木(見た目は天然木に近いです)を使用しています。

 テラスは、たとえば室内に出し入れしやすいアウトドア用のリラックスチェアやミニテーブルなどを使って、お茶や読書など、リラックスタイムを愉しめるようになっています。

 一方、肝心の室内はちょうど部屋の中央にPS(パイプスペース)が通っていて、間取りの線引きがとても難しい案件でした。元は2DKの間取りで、2DKというと聞こえは良いのですが、小ぶりな洋室の続き間で、2つの部屋に分割するほどのボリュームではなく、動線を考えると家具などの設置がやや不便に感じました。それに、昨今外せない機能として、脱衣室の追加も必要でした。

 そこで、2DK→1Kという思い切った間取りの変更を行いました。「思い切った」という言葉の意味は、2DK→1LDKというのは当社ではよくやりますが、2DK→1Kという間取変更は、数字上では一見して狭い印象を受けてしまい、WEBでの集客に影響しそうな感じがするので普通はあまりやりません。それでも賃料が下がったり、入居が決まらなかったりしないように、前述のルーフバルコニーの特徴付けが必要だったわけです。

  結果として、テラスのインパクトは成功を収め、完工後、賃料は下げないどころか、上げることができました。

リフォーム後

ルーフバルコニーにウッドデッキを敷いてテラスにしました。
人工のウッドデッキですが、見た目は本物に近いです。
夜のテラスです。
室内の明かりもテラスに漏れて良い雰囲気です。
日当たりが良く、布団なども干せそうです。
天井がアジアンテイストでグッド。
裸電球がいい雰囲気です。
室内は、木のフローリングを模したフロアタイルです(コストが抑えられます)。

元は、写真の右側と左側に分割されていました。右側の部屋は細長く、日当たりも良くありませんでした。
部屋の中央にはまさかのPS(パイプスペース)。できるだけ気にならないようにするために、PSに収納スペースを連結しました。
入口の建具や照明器具のチョイスも当社のデザイナーがコーディネイトしています。
狭いキッチンスペースは空間を縦にうまく使って、収納力アップ。
ユニットの中央は冷蔵庫置場。単身者を想定したコンパクトかつ機能的なシステムになっています。
あえて建具の代わりにリネン(カーテン)で目隠しした収納スペース。
収納内部には、可動式の棚が付いています。
デザインのいい室内照明。
追炊きと乾燥機付きの新品のバスに交換しました。
新設した脱衣室に洗面台と洗濯機置場を設置。
ウォシュレット付のトイレ。

リフォーム前

元のルーフバルコニー。
元の室内の雰囲気。
施工前の公団ミニキッチン。

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

2DK→1K

施工場所

長崎市恵美須町

築年数

築29年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

内装+ルーフバルコニー工事

工期

30日間

入居申込

完工後、37日間で成約しました。