希少なルーフバルコニー付きの賃貸物件をリノベーションしました。ルーフバルコニー付きという、それだけでも十分価値のあるお部屋ですが、このバルコニーをリノベーションによってさらに磨きをかけて魅力を最大限に引き出す、というのが今回のテーマです。
出来上がったプランは、ウッドデッキを用いた屋外テラスをつくる、というもの。昼間だけでなく、夜もテラスを楽しめるように、テラスの天井に電球を取り付け、アジアンテイストな雰囲気になりました。ウッドデッキは天然木より雨に強く長持ちする人工木(見た目は天然木に近いです)を使用しています。
テラスは、たとえば室内に出し入れしやすいアウトドア用のリラックスチェアやミニテーブルなどを使って、お茶や読書など、リラックスタイムを愉しめるようになっています。
一方、肝心の室内はちょうど部屋の中央にPS(パイプスペース)が通っていて、間取りの線引きがとても難しい案件でした。元は2DKの間取りで、2DKというと聞こえは良いのですが、小ぶりな洋室の続き間で、2つの部屋に分割するほどのボリュームではなく、動線を考えると家具などの設置がやや不便に感じました。それに、昨今外せない機能として、脱衣室の追加も必要でした。
そこで、2DK→1Kという思い切った間取りの変更を行いました。「思い切った」という言葉の意味は、2DK→1LDKというのは当社ではよくやりますが、2DK→1Kという間取変更は、数字上では一見して狭い印象を受けてしまい、WEBでの集客に影響しそうな感じがするので普通はあまりやりません。それでも賃料が下がったり、入居が決まらなかったりしないように、前述のルーフバルコニーの特徴付けが必要だったわけです。
結果として、テラスのインパクトは成功を収め、完工後、賃料は下げないどころか、上げることができました。
リフォーム後
リフォーム前
間取りを変更しました
施工概要
2DK→1K
長崎市恵美須町
築29年(施工当時)
鉄筋コンクリート造
内装+ルーフバルコニー工事
30日間
完工後、37日間で成約しました。