20年以上入居中だった部屋が空いたのでこの際にとリノベーションさせていただきました

長崎の賃貸リノベーション事例

 長崎市若葉町の築49年の賃貸マンション。長い間入居中だったその部屋は、内装がだいぶ痛んでいたことと、前回の募集から20年以上が経過していたため、現在の賃貸ニーズに応えられる間取りではなかったこと、WEBでの集客に必要な人気の設備が整っていなかったこともあり、部屋をまるごとリノベーション(刷新)するご依頼をいただきました。

 和室の2DKは続き間で、奥の部屋には窓がなかったので、採光が取れていない暗い部屋でした。そこで、背板のない本棚で部屋を仕切ることによって、奥の部屋にも光を通すことができました。見た目のデザイン性や収納が増える機能性も兼ね備えていて、ABC不動産のリノベーションではよく登場する手法です。

 単身者利用を想定したミニキッチンは、スタイリッシュなステンレス製のものを選びました。一般的な公団型やシステムキッチンのようにシンク下の収納ユニットがなく、壁に取り付けて床から浮かせるタイプのデザインですが、強度に不安を感じたオーナー様のご希望により、従来の収納ユニットに代わる木製棚をシンクの下に造作しました。これによって壁だけでなく床でも支えられ、下方への荷重強度を増すことができました。 当初、キッチン用の木製棚はプランにはないものでしたが、室内や玄関にもそれに似た木製の棚が使われているので、それほど違和感なく全体としてまとまっていると思います。

 元々ベランダのない部屋だったので、室内の窓際にハンガーパイプを取り付けました。物干しとして使えることはもちろんですが、オープン・クローゼットとして利用することもできるので、シャツ類は干したままにすることもできそうです。さらに、浴室には浴室乾燥機も設置し、下着類などは浴室に干すこともできます。

 今回のように、長い間ユーザーにお住まいいただいた部屋は、間取りや設備も、前回の募集当時のニーズと現在のニーズが異なる場合が多々ありますので、リフォーム(元の新品の状態に戻す)するだけではなく、本件のように、間取りから見直してリノベーション(刷新する)することを検討してみてはいかがでしょうか。

リフォーム後

部屋と部屋を本棚で仕切りました。
収納の横にはミニデスクも。
スタイリッシュなステンレス製のミニ・キッチン。
背板のない本棚は背面にも採光が取れます。
キッチンから続く明るい窓際のリビングルーム。
壁付けタイプのキッチンですが、補強も兼ねて下に収納棚を造作しました。
本棚の背面はベッドルーム。元は4.5帖の和室でした。
本棚の手前側(窓側)はリビングルーム。元は6帖の和室でした。
今回の本棚は既製のものを使用しています。
パソコンやモバイル機器の充電等を想定して、デスク上にはコンセントが付いています。
玄関には絵や植物を置ける飾り棚も。靴箱はありませんが、そのぶん玄関が広くなりました。
リビングルームのおしゃれなシーリングライト。電球はLEDです。白熱電球の4灯だとかなりの熱を発します。
ベランダがない部屋なので、窓際にハンガーパイプを付けました。浴室にも浴室乾燥機を設置しています。
あえて無骨なパイプをチョイス。

リフォーム前

元は和室の続き間でした。窓のない奥の部屋はかなり暗いです。
和室の押し入れは、改装後、クローゼットとミニデスクに。
改装後はリビングルームに変わる窓際の和室。
元は公団タイプのキッチン。給湯器ではなく湯沸かし器が付いていました(解体作業中の写真です)。
キッチンと、後にリビングルームとなる和室(解体作業中の写真です)。
元の玄関です。靴箱は設備としては良いですが、通路の半分を塞いでいました。

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

2DK→1LDK

施工場所

長崎市若葉町

築年数

築49年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

リノベーション工事

工期

54日間

入居申込

完工後、9日間で成約しました。