リノベーションするにはまだきれいな単身用賃貸に「小上がり」をつくりました

賃貸リノベーション作例

 2023年末、アミュプラザ長崎の新館がオープン。今年2024年3月には本館がリニューアル。本館の1Fにはテイクアウトを中心とした飲食関連フロアが完成し賑わっています。2018年の県庁移転から始まり、話題に事欠かない長崎駅前周辺エリアですが、その近隣の賃貸住宅の人気も徐々に高まってきているように感じます。

 一方で、単身用のマンションは、立地が良くても、賃料を下げても、なお苦戦が続いています。人口の減少(若年層の県外流出)が主な原因と思われますが、人気の長崎駅周辺エリアであっても、築年数が経って老朽化してしまった物件はやはり例外なく苦戦しています。

 今回は、長崎駅に近く、まさに好立地と言える1DKマンションをリノベーションしました。築20年のまだ比較的新しいマンション。賃貸でリノベーションするには、やや築浅の部類に入ると思いますが、入居者にとってはちょうど水回りなどの設備が古く感じ始めるタイミング。そこで、修繕を兼ねて個性的なリノベーションを施しました。

 今回のテーマは「小上がり」です。窓際の明るいスペースに、棚で仕切った小上がりをつくりました。寝ころんで読書を愉しんだり、冬はこたつを置いてみたり、ベッドマットを置いて寝室としても使えます。

 一見すると和室のように見えますが、実は、畳を模したフロアタイルを使っているので、ソファーや椅子を置いて書斎として利用しても違和感がないと思います。入退去の際に、畳の表替えのコストがかからないようにという配慮ですが、ファミリーを対象にした物件では本物の畳を使ってみても良いと思います。

リフォーム後

日当たりの良い、小上がりスペース。

およそ3帖ほどの広さです。
入口をあえて狭くして茶室のような印象に。
畳に見えますが、畳模様のフロアタイルです。
小上がりの内部から見た入口。
小上がりの内装です。
棚は主に書庫として利用できます。
小上がりの全景。 隣はウォークインクローゼット、その隣はキッチンです。
一体感を出すために壁をベニヤで統一しています。
小上がりの隣にあるのはリビングルーム。
小上がりを寝室として使わない場合は、リビングにベッドを置いてベッドルームとして使います。
カウンター付きのキッチン。
小上がりのペンダントライトです。

リフォーム前

元のダイニングキッチン。完全に独立した個室になっていて、おもしろい間取りでした。
元のベッドルーム。 弊社がリノベーションを手掛ける物件のなかでは、比較的きれいな内装です。

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

1DK→1LDK

施工場所

長崎市恵美須町

築年数

築20年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

リノベーション工事

工期

57日間(4世帯同時施工)

入居申込

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