宝町電停徒歩3分、みらい長崎ココウォーク徒歩7分、アミュプラザ長崎徒歩12分、建設中のスタジアムシティまで徒歩4分という好立地にある賃貸マンション。この建物には2階に2つの空き事務所がありました。今回はこの事務所を住居にリノベーション(コンバージョン)しました。
下のbefore(改装前)の図面で見ると、左側にtenant①、右側にtenant②があります。これをafter(改装後)の間取図のように、それぞれtenant①を202号室に、tenant②を201号室としました。
昨今、人通りの多い路面店舗と異なり、2階以上の空中テナント(事務所)は空室期間が長くなる傾向があり、1年や2年空きなどは珍しくありません。たいていは、それ以上の空室期間が発生することが多く、たとえば、賃料10万円の事務所が3年空くと、360万円の損失になります。
住居にリノベーションした後、すぐに入居が決まったオーナーからは、「もっと早くやっておけば良かった」と言っていただけることがよくあります。すぐにやっていれば、空いていた期間中にリノベーション費用はとっくに回収できていたからです。リノベーションは早くしたほうが、それだけ費用回収も早く終わります。
さて、今回のリノベーションでは、リビングルームの壁一面に木製の棚を造作したところがインパクトのあるポイントになっています。
そのほか、201号室には、木製テーブルを造作してダイニングを兼ねたキッチンスペースを、202号室には、ウォークインクローゼットとしても利用可能なワークスペースをそれぞれ設けました(下の写真はすべて202号室のものです)。
単に、事務所を住居に改装するだけだと、そもそも建物が古いので当然ですが築浅の物件より見劣りします。リノベーションとは、普通の賃貸にはない、特別な機能をもった改装工事のことをいいます。その結果、古くても築浅物件と競争できる賃貸に生まれ変わります。
WEBでの集客に必要な設備はもちろん採用しますが、設備で築浅物件と競争することはしません。流行りの「後追い」もしません。あくまで、「住まい方」のデザインを提供することによって、ほかにはない魅力をつくっています。
たとえば、最近はリビング一体型のキッチンが多いように思いますが、これはファミリー対象の部屋で、家事をしながら家族とコミュニケーションを取る(もしくは見守る)ことが前提になっています。本件は1LDKの間取りで、単身~カップルの住まいを想定していますので、そのようなキッチンをつくる必要がありません。
流行っているから、という理由でデザインするのではなく、生活者のことを考えて想像力(あるいは創造力)を発揮してプランを練っていきます。ファミリーにとっては、たしかにリビングとキッチンの一体型はとても機能的です。ただし、キッチンの臭いや見せたくない生活感がリビングルームに漂うのも事実。カップル想定物件では、今回のようにリビングとキッチンを分離するほうが良い場合もあります。
当社が過去に施工した、事務所を住居につくり変えたコンバージョン賃貸物件は、部屋が空いたときに(または工事完工した直後などに)実際に現地を見ていただくことができます。実際に見られない場合でも、改装前と改装後の図面を写真付きで見比べていただくこともできますので、興味がありましたらぜひ「無料相談」ボタンからお知らせください。
リフォーム後
リフォーム前
間取りを変更しました
施工概要
事務所×2→1LDK×2
長崎市宝町
築40年(施工当時)
鉄筋コンクリート造
リノベーション工事
76日間(2戸同時改装)
工事中に成約しました。