ウォーク・イン・クローゼットの壁と入口をデザインしました

長崎のリノベーション事例

 戸町バイパス沿いのマンションをリノベーションしました。間取りは元の2DKを1LDK+Sに変更。「S」とは、サービスルームの頭文字をとったもので、面積や採光が足りないことなどから、部屋としては数えられないスペースのことを言います。狭くてもベッドを置いて小さな寝室として利用することで、2LDKのような使い方もできます。

 今回は、このサービスルームのなかに棚やハンガーパイプを取り付けて、ウォークインクローゼットとしました。と、それだけではインパクトのある賃貸物件にはなりません(築浅物件と比較して見劣りする)。そこで、このウォークインクローゼットの壁や入口をデザインして特徴づけることに。壁の素材はあえてベニヤ板でつくり、えんぴつをモチーフにした入口を二つ設けました。これで圧倒的な存在感のあるキャラクターに生まれ変わりました。

 トイレやキッチンシンクなど、一部の設備はきれいでまだ使えそうだったのでこれらは流用しました。一方で、同じように浴室もまだ使えそうな感じでしたが、タイル壁の置き型浴槽タイプで時代を感じさせる型だったので、ここはさすがに新品のユニットバスに交換しました。水回りは常に新しいもの、清潔なものに保つ必要があります。

 玄関は、ドアを開けると訪問者からリビング全体が丸見えだったので、玄関とリビングの間に壁を一枚付けて見えないようにしました。この壁は、防音効果や空調効果を上げることにも一役買っています。

 前にも述べましたが、きれいに改装するだけでは築浅の物件と比較して、どうしても見劣りがします。今回は、言ってしまえば壁一枚、たったそれだけの工夫でこれだけ大きな特徴が出せたのは大きいと思います。

 

リフォーム後

ベニヤ板で造作した壁。
壁には厚みをもたせています。
えんぴつをモチーフにした入口。
コンセントのプレートもおしゃれに。
リビングルームからもアクセス可能です。
ウォークインクローゼットとしてはかなり大きいサイズです。
可動式の棚が付いています。
ベッドルームの全景。手前がベランダで奥がクローゼット。
リビングルームも同じフロアタイルで統一しています。
玄関には壁を取り付け、棚を造作して収納力もアップ。

リフォーム前

元は和室もありました。
改装前のベッドルーム。
玄関ドアを開けると、外からリビング全体が見えていました。

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

2DK→1LDK+S

施工場所

長崎市上戸町

築年数

築41年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

リノベーション工事

工期

34日間

入居申込

2023年12月18日現在、募集中です。