和室の2Kを洋室の1LDKに。リビングにはペアソファブースをつくりました

長崎リノベーション

  長崎バイパスの昭和町出入口に近い昭和町バス停は、福岡や佐世保、熊本、大分行きなどの高速バス、長崎空港行きのリムジンバスなどが停車するだけでなく、市内中心部へのバスの本数も多い便利なバス停。今回は、その昭和町バス停のすぐ近くにある文教町のマンションをリノベーションしました。

 昨今人気のない和室の二間続きの2Kを洋室フローリングの1LDKに間取りを変更し、リビングルームに2Pのペアソファの設置を想定したブースを設けました。少し奥まっていて非開放的、照度を落としたブースは、リラックス効果のあるヒーリングスペースに。

 このソファブースは元々押し入れがあった部分。このスペースにAVボードなどの収納家具を設置すると、テレビを置いても凹凸のないフラットな壁面にすることもできます。天井にはペンダントライトも付いているので、デスクやテーブルを置いて、ワークスペースとして利用することもできそうです。背面の鮮やかなブルーの壁紙が部屋のアクセントにもなっています。

 リビングルームの隣にあるベッドルームには、大容量のウォークインクローゼットを設けました。単身者やカップルの入居を想定し、ふたり分の洋服なら楽々入るくらいの容積になっています。

 玄関も欠点を改善。元の間取りでは、玄関を開けるとキッチン全体が見渡せていました。昔の賃貸ではこのような間取りは珍しくありませんでしたが、玄関から生活感が見えてしまうのは最近では敬遠される要素の一つになっています。今回の改装では、玄関とキッチンの間にドアを一つ儲けて、玄関から室内がまったく見えないようになっています。

 さらに、これには防音効果(外の音が室内に入らない、室内の音を外に漏らさない)や空調効果(エアコンの効果を外に逃がさない)もあり、それらを含めると、たった一枚のドアがトリプル効果を発揮しています。

 独立洗面台も人気設備の一つ。コロナ禍では、手洗い場が玄関に近いところにあるととても便利でした。そんな経験を踏まえて、玄関に近く、リビングルームに入る直前に洗面台を設置しています。洗面台は、既製でよくある収納一体型のものではなく、オリジナルで造作した木のシェルフと一体にして機能性もデザインしました。

リフォーム後

リビングルームのペアソファブース。
AVボードやデスクも置けます。
和室を洋室に変更。
中途半端な改装では「和」の雰囲気が残っているものをたまに見かけますが、本件は完全洋室になっています。
ベッドルームにあるウォークインクローゼット。
大容量でふたり分の洋服が収納できます。

この穴、改装前は小さな地袋のような収納でした。箱モノの収納に。
玄関から部屋が見えないようにドアを設置。
玄関ホールに設置した木のシェルフ一体型の独立洗面台。
帰宅後、すぐに手洗いができます。
単身~カップルを想定したサイズのシステムキッチン。
新品の浴室。水回りは常に衛生的であるべきです。
リビングのソファスペースの天井には、おしゃれなペンダントライト。

リフォーム前

玄関からキッチン全体が丸見えでした。
和室かつ老朽化した室内。
古くなった公団キッチン。
風呂とトイレ、洗面台が一体となった三点ユニットバス。
元の玄関。

間取りを変更しました

before
after

施工概要

間取り

2K→1LDK

施工場所

長崎市文教町

築年数

築33年(施工当時)

構造

鉄筋コンクリート造

施工内容

リノベーション工事

工期

51日間(2戸同時改装)

入居申込

工事中に成約しました。